30分前に申し込みされていた！油断大敵、部屋は早い者勝ちです。

今日は朝から晴天。

澄み渡る空気は本当に都会にいることを忘れさせてくれる。

駅から徒歩５分の場所にある１LDKマンションにわたしたちはいた。

お客様の第一希望のマンションで、好立地に加えて周辺相場よりも安い。

これなら即決するだろう。

わたしはそう思った。

「ちょっとだけバルコニーが狭いですね」

初期費用として何十万円も支払うのはお客様であってわたしたちではない。

悩むのも理解できるし、少しでも気になるポイントがあれば確認のためにわたしたちを頼りにする。

「周辺と比べてもやっぱり安いですよね？」

そうですね。

わたしは笑みを浮かべながらそう答える。

間違いなく安い、何時間もかけて周辺のマンションをピックアップし、条件に一致する中でも一番安くてきれいな物件を探し当てたのだ。

「もう一件だけ見させてください。」

いつもの流れだ。人は条件にぴったりな物件を見たとしても比較したくなるもの。

もしかしたらもっといい物件があるかもしれない。

わたしたちのことを信用していないわけではないが、自分の目で確かめたいのだ。

本当にお得な物件なのかどうかを。

ええ、もちろんです。ご用意しております。

わたしはそう答えると駅から７分のとある物件にご案内することにした。

「やっぱりさっきの物件がいいですね。住みたいです。」

お客様も自分の目で見て確認できたらしい。最初の物件がやはりピッタリのようだ。

かしこまりました。それではこちらに記入して身分証をご提示ください。

お客様もわたしもともに笑顔だ。

条件通りのピッタリな物件が見つかったことによってお客様は喜んでいるし、わたしはお客様が喜ぶ姿を見てわたしの物件情報を信用してもらえている充足感が湧いてくる。

さぁ、あとは申込書を家主側の業者に流して一段落だ。

おっと、その前に申込みをすることを業者に電話しよう。

「駅から徒歩５分の花沢マンションですが、今からお申込みさせていただきますね。」

「午前中に見たお客さんが３０分前にお申込みされてたみたいで、すいません。」

[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”s2.png” name=”たつや”] え？まじで。[/speech_bubble]

いい部屋って他の人も気になってるんです

不動産はすべて１点ものしかないセレクトショップのようなものなんです。しかも遠隔で予約ができるシステム。

見学に行ってもいないのに申し込みをしてしまうお客様もいれば、自分たちの１時間前に見学したお客様もいます。

見学している最中も全国から入居を検討しているお客様がいるんですね。見学中って自分に一番の優先権があるように錯覚してしまうんですが、そういうわけでもないんです。

なかなか物件探しって難しいですよね。

なのであらかじめ希望の条件というのを明確にしておく必要があります。理想の部屋の順番を決めておくべきなんです。

１，風呂トイレは別

２，職場まで電車で２０分以内

３，１LDK

４，家賃８万円以内

５，初期費用25万円以内

など、希望条件すべてを満たす物件が出てきたら誰でも即決できるのですが、どれか一つ欠けていたりするのがお部屋探しです。

自分の中での優先順位を意識してみてください！自分の中の条件に３つ以上当てはまる物件があれば候補のうちの１つに入れてもいいと思いますよ！

それでは！LINEでのお問い合わせ、お待ちしております。